アラフォーの私⑳

◇夢から覚めて◇

半年前の私に戻っていく私を見ながら、彼はしばらく黙って座っていた。私はもう顔を上げることもできなかった。―― 独りになりたい ―― 私の心の声が聞こえたのか、彼は、「出かけてくる。」と部屋を出て行った。もう誰にも頼ることができなくなった。というより、もし彼に頼った場合、それはどういうことを意味するのか。。。私にはそれだけの覚悟は無かった。どこから先が不倫なのだろうか?私の彼に対する思いは、家族を捨ててまでも求めたい真剣なものではなく、浮かれた恋心、久しぶりに訪れた青春、非日常に心がときめいていただけみたいなものだった。答えは出ていた。本来の位置に戻ろう。心の中で彼にさよならをした。