アラフォーの私㉕

◇ひと時 in 探偵事務所◇

「電話をした○○です。」名乗ると、「どうぞ。」50代前半に見える落ち着いた雰囲気の女性が奥の部屋に通してくれる。座ると、「堀と申します。お話を伺わせて頂きます。」と、女性は名刺を差し出した。見ると名前の上に探偵と書いてある。『あー、本当に私、探偵事務所に来ているんだ。』心の中でつぶやく。「詳しくお話聞かせて頂けますか?」と促され、女性と一緒にいる夫を、旅先で偶然目撃したこと、夫はここ浜松に単身赴任中であること、その女性が本当に不倫相手かどうかは分からないが、会社の同僚あるいは上下関係には見えなかったことを伝えた。妻の立場からの女の勘で、その知らない女性は恐らく単身赴任してから付き合い出したであろうと思っていることも伝えた。

私が話している間、堀さんは静かに聞いていた。しっかり受け止めてもらえている感じがする。そして、意外と冷静に話している自分自身に気が付く。自分も後ろめたい半年を抱えているからだろうか。