友人の彼⑤

結局、自宅を知りたいという彼女に押し切られて、しぶしぶ了承はしたものの、「失敗する確率の方が高いからね!」と念を押して、自分に保険をかけておいた。

尾行を決行する日、友人から指定された場所で待機していると、2人の乗った車が入ってきた。この場所で待ち合わせをしてデートしていたらしい。

私は、これからの尾行の事を考えて少し緊張してきた。

その時友人が彼の車を降りた。友人は私の車に気付いて、見えないように胸のあたりまで遠慮がちに手を挙げた。さあ尾行開始だ。