二股の彼 ⑩

「店にやって来たSは3人を見て、直ぐに状況を悟ったみたいで、黙って席に座った、言い逃れなんて、出来ない状況だしね、あのときの顔を見たら、なんでこんな男が好きだったんだろうって思ったわ」

「それで、しばらく沈黙が続いた後に、彼女がどういうことか説明してもらえる?っていってくれたの、そしたらあいつなんて言ったと思う?」

「もうわかってると思うけど・・・そういう事です。だって」

「もっと修羅場になるかと思ってたんだけど、Sは黙ったまま小さくなってるし、例の彼女は落ち着いてるし、うちら二人だけ騒ぐわけにもいかず・・・そのうち、居心地悪くなってきちゃって、逃げるように帰って来ちゃった」